大学院生
在学生・卒業生の声
海外への夢
修士課程 看護学専攻
田舎から上京し、電車の乗り換えや人ごみの中の歩き方すら戸惑っていた私ですが、日赤看護大学での4年間は、都会生活や看護の面白さについてだけでなく、海外での看護師としての活動や、海外の大学や大学院で学ぶことなど国際的なことへ視野を広げる大きな起点となりました。海外における災害時の赤十字の活動について授業で学び、また、海外の大学や大学院を卒業された先生方の体験談を聞き、自分も異文化の生活や多民族の価値観にふれてみたいと思うようになりました。
まず、希望していた大学病院の救命救急センターで3年間勤務した後、ニューヨークの語学学校へ留学、その後アメリカでRN(正看護師)の資格を取得しました。そして、ニューヨークの市立病院のICUとメイン州の地域病院のICUで約6年間勤務しました。その間、文化や宗教の違いはもちろんのこと、日本とアメリカの看護師の職場環境の違いや、患者さんの価値観の違いなど多くのことを学びました。また、日本の看護における課題や、日本の看護の素晴らしい部分も、海外に出てみて初めて実感することができました。
帰国後は再びもとの大学病院にて勤務した後、縁あって日赤看護大学老年看護学の助手を務めさせていただき、アメリカでの体験を基に看護研究に取り組み始め、それをさらに深めるために、今春より本学の大学院に進学しました。山あり谷ありの道のりですが、卒業後も困ったときにはいつでも本学の先生方が相談にのってくださったことや、常に目標に向かって歩んで行く大学時代の親友達の姿に励まされながら、今に至ることができたと思っています。