学部生
在学生・卒業生の声
患者さんとの出会いは一期一会
学部3年生
患者さんとの出会いは一期一会で、実習では様々な出会いが待っています。そのため人生経験も少ない私たちが年齢も生まれた場所も考え方も違うような方を受け持つことはよくありますが、それはそう簡単にはできません。私は初め、どのように関わったらよいのか、看護の知識も経験も浅い私に何ができるのだろうかとたくさん悩みました。しかしがむしゃらに走り続けてようやく、何よりもまっすぐな気持ちで真摯に患者さんという一人の人間と向き合うことが大切であることに気付きました。そして患者さんだけでなく自分自身と向き合うこと、自分の気持ちを正直に受け止めてあげること、その自分を客観的にみつめることがより患者さんによい看護を提供できるのだと思います。
患者さんの気持ちは患者さんにしか分からないし、私の気持ちは私にしか分かりません。だから今患者さんは何を必要としているのだろう、何に困っているのだろうと悩んだとき、私はいつも一度患者さんの立場に立って考えてみます。そうすると少なからず何かしらヒントを得ることができ、患者さんを理解する一歩につながるのです。また患者さんの表情や態度からも気持ちを読み取ることができますし、私たちが思っている以上に情報はたくさんあって、それを生かすか生かさないかは自分次第なのだと思います。
患者さんと真剣に向き合った分、実習で得るものはたくさんあります。実習は楽しいことばかりではありませんが、実習メンバーで励まし合いながらみんなで乗り越え、ひとりの人と真剣に向き合い看護させてもらった時間は私の大切な宝物です。
※学年は取材当時のものです。