修了生
在学生・卒業生の声
大学院での豊かな学びを指針にしながら、防災・減災対策を看護の視点から発信したい。
災害看護専門看護師(CNS)|舎利倉 幸香さん
<経歴>
昭和大学保健医療学部看護学科/臨床看護学講師
昭和大学病院/看護部 係長
災害看護専門看護師(CNS)、日本DMAT隊員
本学大学院修士課程看護学専攻(国際・災害看護学)2016年修了
2002年に昭和大学病院に看護師として入職し、内科および外科病棟での勤務を経て、2007年から同院の救命救急センターに配属されました。2011年に日本DMAT(災害派遣医療チーム)隊員となり、東日本大震災発災直後から救出救援活動を行いました。甚大な被害があった地域の病院や福祉施設に伺い取り残されている患者さんや利用者さんへ自衛隊や海外からの支援チームと協力して、救出救護活動を行いました。その際に感じたのは、病院防災の大切さです。災害下でも限られた資源の中で安定的な医療を継続することや医療提供レベルを速やかに平時のレベルまで回復することの重要性を痛感しました。平時から真剣に備えておくことで、災害時の「想定外」を減らし、患者さんや、職員の精神的・肉体的負担を少なくできると考えるようになりました。病院防災に取り組んでみたものの、自分自身の未熟さを痛感したために日本赤十字看護大学大学院に進学することを決めました。赤十字の理念を基にした行動規範にふれ、減災・防災に関する世界基準等の貴重な学びは、病院および地域防災のあり方を考えるうえで非常に役に立っています。看護職のみならず、多職種の防災教育への支援を軸に多職種とともに病院防災活動を活発化していけるようこれからも活動していきたいです。