大学院生
在学生・卒業生の声
神経難病を抱える方々が行う「決断」を診断初期から支援するための研究に取り組んでいます。
修士課程看護学専攻(地域看護学)|藤野 久美子さん
<経歴>
大学卒業から現在まで
2013年3月 昭和大学保健医療学部看護学科卒業
2013年4月 東京大学医学部附属病院 脳神経内科・呼吸器内科病棟 勤務
2019年4月 日本赤十字看護大学大学院修士課程に入学
2021年3月 日本赤十字看護大学大学院修士課程を修了
大学卒業後に勤務していた大学病院の脳神経内科病棟では、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの神経難病を患い、治験への参加や「胃ろう」をつくるなど、ご自身の命に関わる決断をされてから入院される方が多くいらっしゃいました。ALSの場合は、発症時期や経過の個人差が大きく、前日まで手足を動かすことができていた方でも、翌日には病状が悪化し、人工呼吸器を装着するかを早急に決断していただかなければいけないケースもあります。そのため、診断された初期の時点から、看護師として介入し支援できることはないか、という想いを抱くようになり、大学院で研究に取り組むことにしました。日本赤十字看護大学大学院ではさまざまな経歴および看護観を持つ大学院生たちから、たくさんの刺激を受けることができました。また、先生方には妊娠や出産、育児に対してご理解をいただくことができたため、研究も進めやすく、充実した学びを得ることができました。ゆくゆくは大学院での研究をまとめ、学会や論文等で発表したいと考えています。