さいたま看護学部
さいたま看護学部(大宮キャンパス)の魅力×歴史クロス編 ~ひとからひとへ、受け継がれる赤十字~
2024年11月1日(金)、埼玉県第1号の奉仕団として結成された蕨市赤十字奉仕団17名が視察研修のため、さいたま看護学部(大宮キャンパス)に来学し、本館SALA講義室で受講されました。赤十字奉仕団が大宮キャンパスを訪問するのは、2020年の開設以来初めてです。
まず初めに吉野純学部長から「赤十字奉仕団の皆様とのご縁をつなげていきたい」と挨拶が述べられました。次に「日本赤十字社の看護教育の歴史から大宮キャンパスの開設に至るまで」を事務局職員から説明し、「赤十字とは何かその教育の原点を問う」の動画を放映しました。
渋澤毅事務局次長から「渋沢栄一と赤十字」と題して渋沢栄一と日本赤十字社との関わりについて講演されました。渋沢栄一の玄孫(5代目)にあたる渋澤毅事務局次長は、日本赤十字看護大学の事務局に30余年勤めています。渋沢栄一の想いを受け継ぎ、日本赤十字社の職員として、赤十字奉仕団の活動に感謝をこめて語られました。奉仕団の方からは「渋沢栄一の子孫の方に会えるなんてビックリです」と喜ばれ、握手を求める方もいらっしゃいました。
最後に大宮キャンパスの本館及び別館の施設見学では、3グループに分かれて、実際の授業の様子や看護実習室を見学し、職員の説明を聞きながら視察されました。
渋沢栄一と赤十字
渋沢栄一(1840~1931)は埼玉県深谷市血洗島で誕生しました。日本赤十字社の前身となる博愛社の初代社長佐野常民とパリ万博で出会い、帰国後、1880年に博愛社の社員に加入します。渋沢栄一は博愛社に多額の寄付をし、財政を支えた一人です。1923年の関東大震災発生後、貴・官・民の合同の義捐金窓口となる「大震災善後會」を結成し、震災復興に尽力しました。また、社会福祉の実践者としても貢献しています。養育院には生涯関わり続けました。
参加された蕨市赤十字奉仕団の皆様からメッセージ
・人のために何かできることがあるのは幸せなことであります。その中の一つに日赤という素晴らしい組織の一員として活動できることは誇りに思います。
・学生さんの挨拶が良かった。すべてが明るく、思っていたよりもビックリしました。
・建物は新しいこともあって清潔な印象です。しっかり学んで社会のために力を尽くしてほしい。人道の精神に期待します。
・災害時における救護の大切さ、常に学んでいくこと、チームとしての行動を活かしていくことを期待します。日本赤十字奉仕団の役割を一緒に学んでいきたい。
・大学の内容がよくわかりました。看護師不足と聞いており、学んでいる学生さんを見て力強く思いました。充実した大学で、知人には勧めたいと思います。
・これからも日本のために、地域のために、頑張って下さい。応援しています!!
※蕨市赤十字奉仕団とは
赤十字の使命とする人道的な諸活動を通して地域社会に貢献することを目的に、昭和24年(1949)年4月14日、埼玉県では第1号の奉仕団として結成されました。令和6年10月現在、125名の団員が在籍し、地域で様々な活動を行っています。