看護学実習

看護学実習(看護学部(広尾キャンパス))

充実した看護学実習を通して育む、確かな実践能力と深い人間性

1年次から段階を踏まえた看護学実習を展開し、指導体制の行き届いた実習施設と大学の綿密な連携により、 応用的な知識や技術を現場で深めていきます。さまざまな場での実習体験を通して、人間の尊厳を重視できる姿勢を培い、看護の実践能力を養います

1年次

看護学導入実習Ⅰ

地域の人々とその暮らしについて学び、コミュニケーションを通して地域の人々を支える様々な活動の実際を理解します。

期間 2週間
主な実習先 赤十字各支部及び地域包括支援センターなど

看護学導入実習Ⅱ

対象者と援助的人間関係を築く基礎を学び、コミュニケーションや日常生活援助を通して援助へのニーズについて理解します。

期間 1週間
主な実習先 日本赤十字社医療センター、武蔵野赤十字病院、大森赤十字病院、横浜市立みなと赤十字病院

2年次

基盤臨床看護論実習Ⅰ

治療・療養の場の特性、保健・医療・福祉に関わる多様な職種と役割、看護の役割について学びます。

期間 1週間
主な実習先 日本赤十字社医療センター、武蔵野赤十字病院、大森赤十字病院、横浜市立みなと赤十字病院

基盤臨床看護論実習Ⅱ

対象者の健康課題と援助へのニーズの理解を深め、援助計画を立て、実践、評価する基礎的な能力を身につけます。

期間 3週間
主な実習先 日本赤十字社医療センター、武蔵野赤十字病院、大森赤十字病院、横浜市立みなと赤十字病院

3年次

成育期看護学実習Ⅰ

妊娠・分娩・産褥・育児期にある女性と新生児、その家族の健康問題を理解し、対象者の価値観を尊重し安全なケアの保証をするとともに、セルフケア能力を高める援助を学びます。

期間 2週間
主な実習先 赤十字病院など 参加病棟・分娩室・NICU・産科外来など

 

成育期看護学実習Ⅱ

乳児・幼児・学童・思春期にある子どもと家族の健康レベルを理解し、発達段階および健康レベルに応じた援助を実践し、看護について考察します。

期間 2週間
主な実習先 赤十字病院など(病棟・院内学級・小児科外来部門)、小児科クリニック、乳児院など

成熟期看護学実習Ⅰ

成人期から老年期を成熟期としてとらえ、この時期にある人々の健康にかかわる能力が発揮されるよう、対象者の状況に応じた看護援助を行えるようになることを目指します。

期間 3週間
主な実習先 日本赤十字社医療センター、武蔵野赤十字病院、大森赤十字病院、横浜市立みなと赤十字病院など

成熟期看護学実習Ⅱ

さまざまな健康レベルの老年期にある人とその家族を対象に、その人の顕在的・潜在的能力が最大限に発揮されるよう、看護援助を実践し、行った看護について考察します。

期間 2週間
主な実習先 日本赤十字社総合福祉センター、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など

 

精神保健看護学実習

精神保健上の問題を抱えている個人を対象に、その人を生活上の文脈において理解しながら、自らをケアの道具として最大限に活かし、振り返りながらかかわることを学びます。

期間 2週間
主な実習先 精神科病棟、地域リハビリテーション施設など

4年次

地域・在宅看護学実習

療養者、家族がその人らしい生活を維持するために、地域における保健・医療・福祉サービスを理解し看護の役割を認識します。

期間 2週間
主な実習先 東京都・埼玉県内の訪問看護ステーション

看護学総合実習Ⅰ(チーム医療)

保健・医療・福祉その他の関係職種とのチームアプローチや他職種連携等の視点を踏まえ、エビデンスに基づいた看護実践を行い、看護の専門的な役割・機能を探究します。

期間 2週間
主な実習先 日本赤十字社医療センター、武蔵野赤十字病院、大森赤十字病院、横浜市立みなと赤十字病院

看護学総合実習Ⅱ(応用看護学)、看護学総合実習Ⅲ(公衆衛生看護学)

地域社会に対し各看護専門領域の看護職と関連職種との連携という観点から、これまでの学修経験を応用した総合的な看護実践を行い、看護の専門的な役割・機能を探求します。

期間 1週間
主な実習先 日本赤十字社医療センター等の赤十字病院など、助産院、介護老人保健施設、事業所、学校など

※専攻する課程によりⅡ・Ⅲのいずれかを履修します。

公衆衛生看護学実習(保健師教育課程選択者のみ)

保健所・保健センターのある地域の特性に応じた地区組織活動、住民の健康ニーズに対応した保健師活動、地域包括ケアシステムにおける保健師の役割などを学びます。

期間 5週間
主な実習先 特別区の保健所・保健センターなど

〈実習中の1日のスケジュール例〉

8:00〜 9:15〜 10:30〜 11:30〜 12:30〜 14:00〜 15:00〜 16:00

病棟ミーティング/
行動計画発表

病棟でのケア 午前記録・報告 休憩 病棟でのケア 午後記録・報告

カンファレン
(実習を通しての課題等に対するグループディスカッション)

終了

学生の声

実習を通して、一回り成長した自分を実感できます

看護学部3年(取材時)

実習前は緊張して、行きたくないと思うことも度々ありました。厳しいスケジュールに追われ、自分の勉強不足や未熟さを痛感し、苦しいこともあります。しかし終わったあとは、自分が一回り成長できたように感じます。
 患者さんと数週間にわたって向き合うことで、良くも悪くも自分自身を知ることができます。人と向き合うことは自分自身と向き合うことなのだと実習のたびに感じました。逃げ出したくなることもありますが、嬉しいこともたくさんあります。何よりも嬉しいのは、患者さんの状態が改善に向かった時や、患者さんの「ありがとう」という言葉と笑顔です。「あなたならいい看護師になれるよ」という患者さんの言葉は、今でも私の励みになっています。そして、悩みを相談し合える仲間の存在は大きな支えです。